自分を深める学習

よみうり進学メディア
2004年特別号に掲載された記事

私たちの普段の生活の中には、「そんなことは当たり前だ!考える必要なんかないよ」と思うことがたくさんあります。しかし、自分の心の奥深い部分に問いかけてみれば、それは決して当たり前なことではなく、「有り難い=奇跡的、運命的な」ことだと気づきます。

何気ない日常、忙しすぎる日常、そんな中で「生命活動の原点」=「自分という存在」に対してすら、私たちはそんなものは自明であるとタカをくくり、深く考え見つめようとする行為から遠ざかっているように思います。それは「人間」としてこの地球上に誕生した私たちにとって、とても悲しいことです。
「自分を深める学習」は、「自分とは何か?」「なぜ学ぶのか?」「どう生きるのか?」をテーマに考えます。

新聞のコラム、映画、テレビのドキュメンタリー番組、哲学・思想書、随筆・小説、童話やマンガ・アニメといったあらゆるジャンルから、テーマに沿った身近な題材を選んで生徒一人一人がそれぞれに考え、互いの主張を尊重・共有していきます。

「これが正解だ!」という答を押しつけられることなく、「自分で」自分の「答」を模索していきます。このようなテーマはただちに答のでるものではなく、いわば人生の永遠のテーマです。すぐに答を出してしまうことのほうがむしろ、あなたの人生にとってとても危険なことです。思春期の真っ只中にある君たちにとって、こういうテーマを「自分自身のリアルな問題として」「感動しながら」「他者の視点も考慮して」深く考え感じていくこと、それ自体が、たとえ答が出なかったとしても、あなたの人間としての「礎=ビッグロック」を構築することに大きく役立ちます。このような本校の取組みは5年後、あるいは10年後「自分(あなた)の生きかた」の大きな糧となることでしょう。