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先月、コロナ禍の1年を振り返っていろいろな思いを皆さんにぶつけさせていただきました。人間的かつ自然な行動が阻害されている現状の中で、私たちは何を自覚し行動すればいいのか・・・？

この問題に対峙することが今年の「自分を深める学習」の目標となります

それについて話をしたいと思います。

まず一つ目にすべきことは「全ての『つながりが生み出す経験』こそが、自分自身を作ってくれる」とう事実を認識・自覚すること。自分以外の何物かとの関わり（経験）が自分を変え、成長させ、そして自分そのものを作ってくれます。

一見すべてが受け身のようにも捉えられます。そこに能動的・主体的な自分自身の関わりはないのでしょうか。そうではないと思います。

そこで二つ目にすべきことは、自己の感性に従ってあらゆる経験を主体的に求めることです。何事にも無関心であることを嫌い、主体的に経験の中に飛び込んでゆく。あなたの心の羅針盤の声が求めるところの経験を積んでゆくことです。あなたの心の羅針盤からどんな声が聞こえるでしょうか？そこに耳を傾けてください。そしてそれをリアルな経験として骨肉化してください。それこそが能動的な自己の関わりです。そしてそれが自分自身を作ってくれます。

私たちの「自分を深める学習」の授業は、それを可能にする教材・題材をできる限り提供したいと思っています。その教材・題材があなたを豊かな関わりの世界に誘って（いざなって）くれることを願います。

自分を深める学習：野中修也