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2020年10月 2年生 職業を考える(10/19)
1年生同様、2年生も職業について考えています。
2年生は、映像を見る機会を増やしています。
生徒諸君に「職業をいくつ知っているか」尋ねると、いくつも職業を挙げます。
でもそれは職業の名前をたくさん知っているだけで、
その職業がどのようなものなのか、ということを知っているわけではありません。
そこで、実際に職業に就いている人がどのような思いをもって仕事と向き合っているのか
数本の映像ではありますが視聴しました。
・映画:WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~ 原作:三浦しをん 監督:矢口史靖 2014年公開
・NHK プロフェッショナル 仕事の流儀 ハイパーレスキュー部隊長 2008年4月4日放送
・TBS系 金スマ (シンガーソングライター:川嶋あいさんの半生) 2005年11月4日放送
内容については割愛しますが、
いずれも自分の仕事をどう感じているか、自分の仕事ととの向き合方、自分の仕事への思い
といったものを見ることが出来ます。
就いた仕事をとにかく一生懸命にやるうちに感じ方も変わるだろうし、向き合い方も当然変わってくる。
そのあたりを感じられる映像を選びました。
その後、「超バカの壁(著:養老猛司)」の「自分に合った仕事なんかない」を読みました。
ニートなどの働きたがらない若者に向けての内容ではありますが、養老猛司さん流の仕事観が読み取れます。
1年生の時も職業について考えました。
その時の感想は、前回の記事と同じようなものでした。
1年生は毎年同じような感想を抱きます。
さて、1年経った2年生諸君はどう考えているのでしょうか。
2年生諸君の感じたことをいくつか紹介します。
・私は去年好きなことを仕事にした方が幸せなんじゃないかと思っていたのですが、みんながみんな好きなことを仕事にしているわけではない。好きなことを仕事にしたら合わなかったなどということを知っていく中で、仕事って生きていく上で必要な事ですが、仕事をやっていく中で仕事に自分が合わせていくっていう感じ(?)なのかなと思いました。また、やりがいがある仕事っていうものもやりがいがある仕事に就くというのではなくて、自分の就いた仕事の中からやりがいというものを見つけていくのかなと思いました。
・私は去年好きなことを仕事にした方が幸せなんじゃないかと思っていたのですが、みんながみんな好きなことを仕事にしているわけではない。好きなことを仕事にしたら合わなかったなどということを知っていく中で、仕事って生きていく上で必要な事ですが、仕事をやっていく中で仕事に自分が合わせていくっていう感じ(?)なのかなと思いました。また、やりがいがある仕事っていうものもやりがいがある仕事に就くというのではなくて、自分の就いた仕事の中からやりがいというものを見つけていくのかなと思いました。
・1年前は、人並み以上の暮らしができる給料をもらって、多少のやりがいが持てればいいなと思っていたけど、今は、やりがいを持てたら一番いいと思っています。もちろん給料も大事だけど、社会の穴を見つけて自分で埋めていきたいと思っています。
・私は最近、就きたい職業が明確に決まり、それは私が好きなことをメインにしている職業で、決まったばかりのときの私は、その仕事はきっと全部楽しいだろうなと思っていました。でもこの前、その仕事の人に色々話を聞かせてもらうと、自分の好きなことをメインにやれる職業であるからもちろん楽しいときはあるけれど、それ以上に嫌なこともたくさんあると話していて、正直驚いた内容もありました。けどその話を聞いたことで、それも乗り越えて頑張りたいと考えるようになりました。また、今回の授業を通して仕事に対する概念が「自分のための仕事」から「社会のための仕事」に変わりました。気付くことが出来てよかったです。
・中学の時からちまちま考えてたけど、自分が好きなものはゲームで、色んな人がYouyuberとしてゲームとかしてるけど、それで食っていけるのは一握り、そもそもネタや編集とか忙しいって聞くし、楽な道ではないんだろう。父から聞いたことがあるが、好きなものを仕事にして、それが好きではなくなるケースもあるらしい。好きなものを仕事にすることが本当に幸せかは人それぞれだが、私はそうは思わない(好きなものを嫌いになってまで仕事をしたくないし)。好きな仕事、楽しい仕事、やりがいのある仕事を見つけるのではなく、なんとなくついた仕事でもなんでも、その名kでやりがいを見つけ、楽しいと感じられるように頑張り、その仕事を好きになっていくんだと思う。そうなれるように頑張りたい。
1年分の成長が見られるような…、といったところでしょうか。
実際に働かないことには実感として感じることはできないのでしょうが
就職活動をする段になって初めて、「さて、自分は何の仕事がしたいのかな」と考え始めるのではなく
高校生の時から折に触れて自分の進みたい人生の方向について思いを巡らせることは
間違いなく将来の進むべき方向だけでなく現在優先すべきこと等にもかかわってきます。
あと5年もすれば嫌でも職業について考えざるを得なくなります。
「考える」ということの本質である、
「いつも頭の中でもやもやとしていることを
いつも堂々巡りになってしまうのだけど
気が付くといつも考えている」
といったことを自分のこととして実践してみてもらいたいと思います。
自分を深める学習 1年E組、2年F組担当:神田上巳