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2020年7月 1年生 自分への手紙 (7/7)

投稿日2020/07/07

1年生は、入学後に休校となり

入学したのに学校に行けない日々が続き

上級生以上にどうなってしまうのか不安に感じたことと思います。

 

友達はたくさんできるのか

高校の勉強は難しいと聞くが、大丈夫なのか

部活動は入れるのか

 

色々な不安が頭をよぎったと思います

 

実際、始まってしまえばそのような不安は全くの杞憂で

あっという間にクラスにも溶け込んで楽しく過ごしている

というものも多いでしょう。

 

授業でシンガーソングライターのアンジェラ・アキさんの歌う

「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」という曲を聴いてみました。

これはアンジェラ・アキさんが15歳の時に自分にあてて書いた手紙を

お母さんが30歳の時まで取っておいて送ってくれたことから生まれた曲です。

曲の前半では15歳の自分が将来の自分に手紙を書いていて

後半では30歳の自分が15歳の自分へ返事を書いているという構成になっています。

 

この曲を聴いて、30歳の自分に手紙を書いてみました。

16歳の1年生にとって30歳の自分を想像してもピンとこないのが当たり前です。

それでも、想像の付く数年後の自分あてではなく30歳の自分に書いてみました。

いきなり30歳の自分像が頭に浮かぶわけはなく

おそらく近いところから少しずつ大きくなっていくようなことを想像したのではないでしょうか。

自ずと、自分が歩んでいく、歩んでいきたい人生を思い浮かべたことになるのだと思います。

 

コロナ禍で大きく揺れた中学卒業から高校入学の間の数か月

その間に感じたことを書いたものもいたのだと思います。

そういう内容の手紙ですので、中身のチェックなどは一切せず

ちゃんと書いているかどうかだけを机間巡視で確認しておき

出来上がったものには事前に配布した封筒に入れて封をさせました。

「その手紙は30歳になるまで保存してください。

 それまでは決して開けてはいけません。

 開けたら減点です。

 女子の皆さんはお嫁入り道具で持って行ってくださいね。」

などと軽く冗談も交えながら授業用のファイルに仕舞わせました。

 

保護者の皆様

アンジェラ・アキさんのお母さんのように30歳まで取っておいてくださいとは言いませんが

ぜひ、自分を深める学習で行った授業についてお子様に聞いてみていただけると

授業者としては大変うれしく思います。

自分を深める学習 1年E組担当:神田上巳