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2020年2月 2年生 修学旅行 (2/27)
高等部2年生は、4泊5日で沖縄への修学旅行へ行ってきた。新型コロナウィルスの影響もあり、マスク着用などの動きがある中での出発となった。
自分を深める学習の中で、『さとうきび畑の唄』という映画を修学旅行の事前学習の位置づけで観賞した。生徒の中で沖縄戦の様子や実情、ガマがどのように使われていたかのイメージは持てたのではないかと、授業担当者としては感じていた。
そうした中で、修学旅行2日目に平和学習研修として、平和の礎、平和祈念資料館、ひめゆり祈念資料館、糸数壕(イトカズアブチラガマ)への見学が行われた。特にひめゆり祈念資料館では、ガマでの少女たちの生活の様子を知ることができ、また証言者の記録を残したビデオを全員で観賞することで、生徒たちはより深くその実情を感じることができた。
そして、実際に糸数壕に入り、その暗闇の深さ、湿度の高さなど劣悪な環境であったことを肌で感じ、映画では絶対に理解することのできなかった現実を感じることができたことは生徒にとって、非常に有意義な時間であったと感じている。
生徒にはただ、かわいそう、戦争はいけない、だけで終わってもらいたくないと考えている。戦争や争いのない世界を作るために具体的にどんなことが求められるのか、こうした戦争の記憶をどのような形で繋いでいくことができるのか、より大きな視野で今回の経験を生かしていく思考の仕方を求めていきたいと考えている。そうした発想は、ここまでの自分を深める学習の取り組みの成果としてもあってもらいたいと思う。自分とは何か、どのような存在であるのか、今の自分が心の中にもつ使命とはどのようなものであるのか、何よりも沖縄の中にしっかりと残る「命どぅ宝(ぬちどぅたから)」の精神を今後忘れることなく、生徒たちには日々、歩んでもらいたいと強く願うものである。
自分を深める学習2年C・D組担当 2年生学年主任:西山喜三男