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2019年5月 1年生 授業で見た映像の振り返り(5/29)

投稿日2019/05/29

1年生は3本の映像を視聴しました。

「愛してるよ、カズ」

 2006年に小児ガンで余命2ヶ月の宣告を受けた7歳の男の子

 光武上総(みつたけかずさ)くんが亡くなるまでの10か月余りを追ったドキュメンタリー

 

「豚のPちゃんと32人の小学生 命の授業900日」

 1990年代初めに豚肉はパックに入ったものしか知らない子供たちと

 豚を飼って最後にはみんなで食べよう、ということで始まった命の授業の映像

 

「尾木先生の命の授業」

 教育評論家の尾木直樹先生が名古屋の女子中学校で行った命の授業

 東日本大震災が起きて間もないころのため、東日本大震災のことに触れた後

 自身が現役教師だったころに亡くなった生徒のお別れの会で親友が読み上げた文を紹介

 

 

「関わり」と「つながり」の違いを考えつつ

「どこまでが自分とつながっていると思えるか」ということについて考えてみました。

 

 

「関わり」というのが直接的、間接的に関係があることを指す一方で、人は全く知らない相手にでも思いを寄せることができたり喜びや悲しみを共有したりすることができます。これを「つながり」というのだと思います。

 

家族までとか友人までという線を引いて、そこまでは大事だけどそこから先は自分とは関係ないとすることではなく、どこかに線を引くことなく誰に対しても思いを寄せることができることが「つながる」ということだと思うのです。

 

尾木先生は映像の中の特別授業で「義捐金ぐらいしかできることがない自分が情けない」という感想について

「これを読んだとき涙が出ました。嬉しくて、です。被災した方々のために何もできない自分を責めてしまっている。でも自分を責める必要はない。遠く離れた東北で被災した人に思いを寄せている。これが『つながる』ということなんです。」

と言っていました。

 

普段の生活では自分と「関わり」のない人のことを考えて過ごすことはないでしょう。しかし、ここまでが大事という線を引いて「関わり」ばかりを大事にするということは、自分たちだけ、自分だけ、ということになってしまうのではないでしょうか。「関わり」ではなく「つながり」という考え方もあるんだと気づいて、自分と同じくらい大事にできる範囲を広げていけるようになりたいものです。

 

自分を深める学習 1年A組担当:神田上巳