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2018年11月 2年生 自分がやりたいこと  ―夢・職業・現実― (11/16)

投稿日2018/11/16

高校2年生の2学期は、職業をテーマとして授業を展開しています。今回の授業では、3つの映像を通して、「自分がやりたいこと」について生徒に問いかけました。

「自分を深める学習」では各学年・各学期ごとにテーマが設定されています。高校1年次の2学期も同じテーマで授業を行っており、その際には「仕事の意味」・「やりがい」を中心に各自の意見をまとめました。

それから1年が経ち高校2年になった生徒たちは、より具体的に将来について考える年齢となりました。1年後に受験を控え、「自分が就きたい職業」や志望校について、考えを巡らせる時期に差し掛かっていると言えます。

今回の授業では前年度の内容を踏まえつつ、「自分がやりたいこと」と現実の間に生じるギャップや、夢の実現の可能性について、生徒それぞれが考えを深めていきました。

 

今回見た映像は、

①『金スマ 川嶋あい 波乱万丈 ~ありがとう~』

②『プロフェッショナル 仕事の流儀 ~隊長は背中で指揮をとる・ハイパーレスキュー~』

③『僕たちは世界を変えることができない。 But we wanna build a school in Cambodia.

の3つです。①は、歌手の川嶋あいさんが、波乱万丈な人生を乗り越えながら歌手になるという夢を叶える話から、自身の夢を実現することの困難さや、諦めない気持ちを学びました。②は、ハイパーレスキューの部隊長である宮本和敏さんを追ったドキュメンタリーでした。彼の仕事に対する思いや部下への姿勢を通じて、「職業」とは何かについて考えました。③は、大学生が思い付きからカンボジアへ学校を建設したという事実に基づいたストーリーから、「自分が今やりたいこと」に取り組むことの可能性を問いました。

3つともテーマは違えど、生徒たちにとっては迫ってくる将来の自分の姿について考える契機となる教材であったように思います。以下、生徒の感想を抜粋します。

 

世界を変えるのは、とても難しいが一人一人が行動に移すことによって少しずつでも変えることができるんだと思った。お金を貯めるのはとても大変で、覚悟を持って挑戦しないとダメだと思った。ボランティアに少し興味を持った。人に少しでも役立つ仕事をしてみたいと思えるようになった。行動に移せる人間になりたいと思った。

 

 

自分が就きたい仕事は正直決まってなくて、でも興味のある仕事はある。でもそれがどうしてその仕事に興味があるのかは分からない。将来仕事に就くとしたら今興味のある仕事に就きたいと思ってる。それを実現するためには川嶋さんみたいになにがあっても諦めない気持ちが必要で自分にはその粘り強い気持ちはあるのかな?と思う。自分も川嶋さんみたいになにか一個のことに夢中になれるような夢がほしいなって思う。

 

 

映像を見て「自分に合った仕事」を探し、その仕事をしなければならないという考えではなく、「自分がやりたい仕事」をすることがとても大切なことだと思った。3つの映像に共通する「自分の意思」が強くあるからこそ、達成感が味わえやりがいを感じることができ、それが自信になり何事も上手くいくような気がした。

 

 

3つの映像を見て、必ずしもやろうと思ったことが上手く行くとは限らない。けれども諦めない限りは、自分の強い意志を持って事に取り組めばできないことはない。そう感じた。特に『僕たちは世界を変えることはできない。』で強く思った。僕は、教師になりたいと思っている。過去に出会った小学校、中学校の先生、そして高校で出会った先生のような生徒を思いやれる教師になりたいと思っている。人に教えることが仕事であるから道のりがとても難しいことであることは重々承知している。それでも僕はあの先生たちのような立派な教師になりたい。そのためにこの意志を強く持ち、自分の将来へ向けてしっかりと勉強、努力を重ね頑張っていきたいと思う。

 

 

自分もつい最近まではやりたいことがなかった。とりあえず就職できればいいかなみたいな。だけど、学校で開かれる、大学とか専門学校の説明会みたいなので興味を持った専門学校があった。将来は、ホテルマンになりたいから今はその学校を目指して英語を中心に頑張ってる。大好きなディズニーのホテルで働くことが今の夢。

 


映画を見て思ったのは、目標ができるとやる気が出るということ。正直、大学生で150万円集めてカンボジアに学校を建てるというのは規模が大きすぎると思ったけど、自分がやりたいことを実現できたというのは本当にすごいことだと思った。自分も目標に向かってそのことに関してもっと勉強するべきだと思うし、改めて自分の意思というのが確認できた映像だった。

 

 

自分に合った仕事を発見するのは、実はとても難しいことだと感じます。なぜなら、全ての職業を経験することは出来ないし、夢を実現したとしても現実の厳しさを実感することで嫌になってしまうこともあるためです。しかし、今回生徒たちが感じた「自分がやりたいこと」に伴う意志の力は、どのような場面においても大切なことです。自身との対話の中で自問自答を繰り返し、「自分のやりたいこと」を確認する中で、様々なことに挑戦してほしいと思います。 

 

自分を深める学習 2年A,B組担当:橋本雄志