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2018年10月 1年生 お金について (10/26)

投稿日2018/10/26

9月記事でも紹介された生活必需品は何かと問うと「スマホ」や「お金」と答える生徒が多く、お金は生きていくためには大切だと考えているようです。さて、2学期のテーマは「働く」なので、あなたは何のために働きますか?と問いました。

 

答えは「生活のため」や「楽しむため」もありましたが、一番多かったのは「お金のため」でした。そこで次の時間にお金について考えてみました。

 

海外で活躍する野球選手のイチロー年棒は1800万ドル。これは、日本の教師の400倍であり、2010年当時アメリカ合衆国大統領バラク・オバマの42倍に相当する。この事実をどう考えるかと問いました。すると「メジャーリーグで成功して夢を与えているから当然だ」という人もいる一方、「アメリカだけでなく世界に影響のある大統領の方が責任も重いからフェアじゃない」と主張する人も…。労働の価値を評価するのも人それぞれであることがわかりました。

 

そして次の時間にルビコンの決断「働く意味・チョーク工場」の映像を観て、働くということ・働く意味について考えました。内容は特別支援学校の生徒が卒業後にチョーク工場に就職する。知的障害で仕事を覚えるのにも苦労しながらも働くことの喜びを感じてひた向きに仕事に取り組むことで、周りの従業員もその影響を受けて働く意味や喜びを考えさせられる。それにより、みんなが働く幸せを感じられる会社づくりを目指す実話に基づいたドキュメントです。その中に出でくるご住職の話に人間の究極の幸せについての言葉があります。

 

「人間の幸せは、ものやお金ではありません。人間の究極の幸せは次の四つです。人に愛されること、人にほめられること、人の役に立つこと、そして、人から必要とされること。愛されること以外の三つの幸せは、働くことによって得られます。障がいをもつ人たちが働こうとするのは、本当の幸せを求める人間の証なのです」

 

すごく心に響きました。働くことによって、人にほめられ、人の役に立ち、人から必要とされるからこそ、生きる喜びを感じることができると思います。

 

生徒の感想からも「何のために働くのかを考え直した。」「仕事はお金だけではない」という文が多く見られました。

 

生徒たちにも卒業後に進学をし、就職をした先で究極の幸せを求め、幸せを感じてもらいたいです。そのためのお手伝いができれば幸せです。

 

自分を深める学習1年C,D組担当:倉橋賢吉