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2018年10月 1年生芸術鑑賞の下見に行ってきました (10/25)
毎年1年生には芸術鑑賞という行事があります。
ここ数年、内容が自分を深める学習のテーマに近い演劇を選んで鑑賞しています。
今年は、劇団わらび座のミュージカル「ブッダ」を鑑賞することになっています。
そこで、1年生の授業担当者で事前に観せていただくことになりました。
中間試験の初日、ある公立高校の鑑賞会にお邪魔させていただき、じっくり楽しんできました。
ストーリー
遥か古代のインド。
シャカ族の国に、王子シッダールタは生まれた。
王子は「世の中はなぜこんなにも不幸せと争いに満ちているのだろう?」と悩んでいた。
「なぜ生きるってこんなにも苦しくて怖いのだろう?」
王子は答を見つけるために国を捨てた。
修行の旅に出たのだ。
王子の旅は、大発見の連続だった。
世の中は怖いけれど、生きるエネルギーにあふれていた。
感動する出逢い!戦いと別れ!
女盗賊のミゲーラ。
国を滅ぼされ復讐に生きるタッタ。
母が奴隷だったことに苦しむルリ王子。
森の苦行者たち……。
そして答を探す王子の前に、
故郷シャカ族の滅亡が迫っていた……。
(公式HPより)
原作はあの手塚治虫の超大作「ブッダ」です。
わらび座はこれまでに「火の鳥」「アトム」と手塚作品を上演してきました。
今回の「ブッダ」の制作意図は・・・
人間はなぜ生きるのか、なぜ生き続けなければならないのか――
わらび座はこれまで、第一弾「火の鳥 鳳凰編」では生命の連なりを、第二弾「アトム」では愛をテーマに、手塚治虫の普遍的メッセージを舞台化し上演して参りました。 手塚治虫の「ブッダ」は、仏教の祖・仏陀に独自の視点を交え、生きる意味を問い、歩き続けて行く人間・ブッダの物語として描かれています。 時代と民衆の渦の中でひたむきに生きるブッダの姿は、2500年経った今も、悩み苦しみながら現代を生きる私たちに、生きるとは何かの根源を投げかけてくれます。 強力スタッフ陣とわらび座が挑む、新たな「ブッダ」にご期待ください。(公式HPより)
手塚治虫作品「鉄腕アトム」「ブラックジャック」「火の鳥」などは高校生でも知っていると思います。
人間とロボットの共生、つまり自分とは違うものを認めることを訴えたり
天才外科医に大金を支払って命を買おうとする人間を描き
あるいは、不死身の鳥、火の鳥の血を飲めば永遠の命を手に入れられるといって奔走する人間を描くことで
命とは何かを問いかけたり、という作風で有名です。
主人公が「死とは何か」「生きるとはどういうことか」「身分とは何か」といったことを悩み葛藤して
それを知るために出た長い苦行の旅の果てに「全ての命を大切にする」「どこまでも平和を貫く」ことを悟る件に
どれくらいの生徒が気付いてくれるのか楽しみです。
芸術鑑賞は12月21日と少し先ですが
是非楽しみにしていてほしいと思います。
自分を深める学習 1年F,G組担当:神田上巳