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2018年9月 1年生 2学期が始まりました(9/4)

投稿日2018/09/04

2学期が始まりました。

1年生の1学期は「いのち」というテーマで授業を進めてきました。

2学期は「人生の意味」「働くこと」をテーマに進めていきます。

 

最初の授業では7月終わりに行った戸隠校外学習について少し触れました。

ほとんどの生徒諸君がキャンプが初めてで戸惑うことも多かったようですが

それでも友人と楽しい時間を過ごせたようです。

 

「ハイキングの道を平らにしてほしい」などと感想を書いたものもいました。

さすがに山は削れません(笑)。

ま、言いたいことは分かりますが…。

 

その後、おもむろに黒板に「生活必需品」と書き

諸君が生活するのにこれは絶対にないとならないものを3つあげなさい、

と問いました。

 

「衣食住が揃っている前提ですか?」とか

「無人島を想定するんですか?」といった質問が出ましたが

とにかく、生きていくのに、生活するのに自分はこれが絶対に必要だと思うもの

と答えました。

 

出てきたものには「お金」「スマホ」のようなものから

「服」「食糧」「水」のようなもの

「火」「電気」「刃物」といったものまで

バラエティーに富んだものでした。

 

その後、脚本家、演出家の倉本聰氏の「人」(2004年8月22日 日本経済新聞の全面広告より)を配布し

改めて生徒諸君があげたものと比べてみました。

 

「人」の中で倉本氏は

自身が主催した富良野塾の塾生があげた生活必需品は

1位「水」、2位「火」、3位「ナイフ」、4位「食物」、5位「着る物」・・・14位「人」

と続いたと書いています。

一方、都会の若者は

1位「金」、2位「ケイタイ」、3位「テレビ」、4位「車」、5位「家」

となったとか。

 

豊かと言われる都会の暮らしでは

本当に必要なものが豊かさの中に埋もれてしまって

わかりづらくなっている。

14位の「人」は異性でなくともよいとのこと、

必ず人が必要だという意味だそうである。

人は一人では生きられないことを改めて思い出させられた

と感じたそうです。

 

水や食料や刃物などは

校外学習に行く前だったら思いつきもしなかったそうです。

たった1泊のキャンプ生活は

思いのほか強烈なインパクトだったようです。

 

もちろん、便利なモノを否定するつもりはありませんが

本当に必要なものは見失いたくないものです。

 

自分を深める学習 1年F,G組担当:神田上巳