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自分深めマインド

投稿日2023/03/29

自分を深める学習の教科の目標には、授業時間だけでなく、さまざまな学校生活の場面においても、自分深めマインドを生徒に意識させることを目標としている。 
自分深めマインドを一言で言うと、「繋がり」という言葉に集約できる。 
私は硬式野球部の顧問を務めており、こういったことを意識しながら指導にあたっているつもりだ。他者との繋がりや、関係性を意識させることは人間的な成長につながり、それは野球の技術にもつながると私は考えている。故野村克也監督は「人間的成長なくして技術的成長なし」と言葉を残している。 
 
硬式野球部では3月25日〜28日まで関西方面の遠征を実施した。関西の強豪校と対戦することを目的としているが、移動手段に一工夫を加えている。 
5人組を作り青春18切符を利用して8時間かけてJR各駅停車で京都駅に集合する。 
東京から京都まで移動する中で、さまざまな変化に気づくことや人との関係性をテーマとして移動してくるように課題を与えた。 

 
生徒の感想を紹介すると、 

 
「東京から京都まで果てしなく遠かったが京都に着いたときには達成感があった。コロナ禍で制限ばかりだったから自由に旅が出来ることがとても嬉しく感じた。東京成徳のバックを持って歩いていると話しかけてくれる人がいて応援するねと言ってくれて嬉しかった。自分だけにならず、人から応援されているということへの感謝を忘れずこれから頑張りたい。」 

 
「熱海駅あたりで老夫婦が電車に乗ってきて席を譲ることができた。そこから何駅か話をして楽しく時間を過ごすことができた。一歩踏み出すことで他者と関係を築くことができた。この経験を野球にも生かしていきたい。」 

 
「新幹線で移動すれば2時間くらいで移動できるが、目的のために時間をかけて手間をかけることも大切なんだと思えた。」 
 
生徒の感想を読むと、私自身が勉強させられることもたくさんあった。コロナ禍で生徒からさまざまな経験が奪われてきた。ある意味では無駄のように感じることも、自分自身の経験となり成長へと繋がって行くのだと思う。この経験が力となり成長してくれることを期待したい。これからもさまざまな経験を生徒と共に共有し、私自身も成長していきたい。 
 
生徒が道中出会い関係性を築いてくださった方々ありがとうございました。皆様とのご縁を力に甲子園出場を果たしたいと思います。 
 

 
東京成徳大学高等学校硬式野球部監督 
自分を深める学習担当 森田正裕