Blog

　高２の自分を深める学習では、2学期に入ると沖縄修学旅行に向けての事前学習が組み込まれています。『さとうきび畑の唄』という映画の視聴など、太平洋戦争時の“沖縄戦”の様子を少しでも感じ、改めて命の尊さについて考えてもらいます。 

　本校では３年ぶりとなる、沖縄修学旅行が2月15日から1班、16日から2班が出発し、両班ともに大きな体調不良もなく終えることができました。そもそも中学３年時に修学旅行が中止となった学年であったこと、高校入学後も様々な学校行事が自粛されていたことなどを思い返すと、無事に修学旅行を終えることができた、というこの事実だけでも非常に尊いもののように感じられます。

　現地で生徒たちはひめゆり祈念資料館をはじめとする戦争の記録に触れ、映画で見たガマ(豪)に実際に入り、当時の劣悪な環境の様子をほんの少し感じてきました。コロナ禍でずっと禁止されてきた、校外での教育活動を思う存分することができたと思います。 

　また、期間中ずっと好天に恵まれ、日本最大の観光地である“沖縄”の魅力を十分に感じることができました。海を目の前にして、キラキラ目を輝かせながら、友人と時間を過ごす姿は何物にも代えられないものでした。 

　どんなに優れた教材にも代えられない、現地での様々な取り組みはまさに自分を深める学習の重要なキータームであると考えます。ぜひ、中学からこれまでのコロナ禍での生活に思いをはせ、2年間の本校での自分を深める学習の取り組みに思いをはせ、そして、今回の沖縄修学旅行に思いをはせ、これからの高校生活に活かしてもらいたいと考えます。 

 高２　西山喜三男