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2019年4月 新年度に思うこと(4/19)

投稿日2019/04/19

まもなく「令和」の時代を迎えます。万葉集からの引用で「初春の令月にして気淑く風和らぎ、梅は鏡前の粉を披き蘭は珮後の香を薫らす」から2文字を選定し組み合わせたようです。

「美しく心を寄せ合って文化を育てていく時代」を意図した選定であることを安倍総理大臣はメディアを通して説明していました。

さてこの意図が私たちの学習とどうつながるか・・・。

自分を深める学習は、「『自分』はひとりでは『自分』になることができない。あらゆる『他』とのつながりと関係性の中で初めて『自分』が立ち現れる」ということをリアルな感覚で感じてほしい、そしてその事実から自分はどう振舞えばよいのか?どう生きていけばよいのか?を自分自身と向き合って考え、感じてほしいと願っています。

人間も「エントロピーの増大」という自然法則(不安定、無秩序、安きに向かって流れる)に例外なく支配されます。私たちが内省、思慮もなく生きていくのならばその負の支配から逃れることはできないでしょう。ほっておけば自分のことしか考えないわがままで楽なことしかしない生き方へと向かいます。どう克服すればよいのか?

それに対して「ボーっと生きてんじゃねえよ!」という今はやりの「チコちゃん(NHK)」の言葉を手厳しく送り、「さあ考えてみようか?」と温かくエールを送り続けたいと思っています。

 

「心を寄せ合う」ことは自分を深める学習の到達目標とも言えます。「自分」はひとりで「自分」にはなれないのだから・・・。そして「美しく心を寄せ合う」それはどういうこと?

 

その「美しく」を生徒の皆さんと議論出来ればいいですね。

深く自己内対話を繰り返し、他者との意見交換を通して、自分自身の想いを作り上げていきましょうね。皆さん一年間よろしくお願いします。

自分を深める学習:野中修也