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2018年5月 1年生 「命」について考える(5/17)
1年生の自分を深める学習では
「命」について考える内容を展開しています。
2週続けて3本の映像を視聴しました。
「愛してるよ、カズ」
小児がんに冒されて余命宣告をされた7歳のカズくんの
臨終までを追ったドキュメント映像です
「命の授業(ブタのPちゃん)」
最後に食べるところまで責任を持って豚を育てようという
小学校で行われた「命の授業」
卒業間近に迫った頃
「食べる」「食べられない」という意見でクラスが二分され
生徒たちは一生懸命どうすればいいかを考える
これもドキュメント映像です
「尾木先生の命の授業」
教育評論家の尾木直樹さんが
現役の教師だった時に
赴任先の中学校で亡くなった生徒に対して
親友が書いた送る言葉を
安住アナウンサーが読み上げます
この3本の映像を観て
「命はどうして大切なのか」
「自分とはどこまでがつながっていると思えるか」
といったことを書いてもらいました。
以下にいくつか抜粋してご紹介します。
・家族や友達などのつながりはもちろんあると思うけど、人間としてのつながりはあると思う。
・自分が知らない先代のたくさんの人が一生懸命生きてつなげてきたものだから。
・命は親が一生懸命、大変な思いをして産んでくれたものであり、
1人1人個性が違うものだから大切にするべきものだと思います。
また、その命がなくなった時の周りの人の苦しみや悲しみは計り知れないことだと
東日本大震災の経験を通して感じたので、命はそんな簡単になくしてはならないと思いました。
・命というのは奇跡だと思います。何故ならここに生まれたこと、
今の人たちに会える確率は低いからです。だからこの「命」は大切にしなければいけないのです。
今つながっている友達、家族の人たちは、会えたこと自体がすごいことだと思います。
・1つの命はその人だけのものではないと思うから。両親がいなかったらその命は今ここにないし、
手助けしてくれる友達がいるから自分があるのだと思う。だから命は大切にしなければならないと思う。
血がつながっているのは親せきだけであるけども、私達は多くの国から食料を輸入し、
逆に私達は発展途上国などの助けをしている。だから結局、自分は世界とつながっているのだと思う。
・誰までなら悲しめるかなんて、経験しないとわからない。
出会って1ヵ月のクラスメートや部活の先輩や先生が死んだら悲しむか。
逆に学校は一緒だけど、、、という人は悲しまないか。全然わからなかったです。
・人間という人の中に私がいて、周りの人の支えがあって私ができていき、
私という存在によって他も成り立っていくのだと思う。
しかしそうとは言っても範囲が広すぎて全く分かっていない。
実際私が思っているラインは、家族や親せき、友達なのだと思う。
・私が思うに、全世界の人々とつながりがあると思う。私たちはニュースなどを見て、
地球の反対側で起きたことに、涙は流さずとも同情はしていると思う。
例えば、日本で2011年に大震災が起きた時、日本のことなのに多くの他国の人々が同情の思い、
そして復興を願って莫大なお金を寄付してくれた。
このように私たちは感じづらくとも世界中の人々とつながりがあるのだと思った。
・われわれ人間は、すべてとはいかないと思いますが、
自分が判断しきれないほどに大きなつながりがあるのではないかと思う。
また、今を生きる人間だけではなく、過去の人にも未来の人にもそのつながりは人がっていくと思います。
・本当は同じ人としてすべての人間とつながっているのだろうけど、
死ぬまでのことを知る機会があることで、その範囲まで「自分はつながっている」と自覚するのだと思う。
・消えてしまうはかないものだから。命自体もつながりだから。
・僕はテレビで人が死んだとかはどうでもいい。だって知らない人だもん。
だからあと10人を一人ずつ理解し知っていきたい。
深く多く人を知ることで命の大切さがもっと深く知っていけると思うから。
・自分の家族が不幸にあうのは悲しい。テレビのニュースで見るものは悲しくない。
テレビの特集で見るものは悲しい。どこからが悲しくなるラインなのだろう。
普段、なぜ命が大切なのかなどと考えることはしません。
考えるまでもなく大切に決まってる、と思うものです。
でも、このように考えてみることが大事なのです。
考えることによって
自分の身の回りとそれ以外との間には違いがあるのか
違いはないのではないか
ということに気づいてくるはずです。
このような話をした後に
平原綾香さんの唄う「ジュピター」を聴き
歌詞に出てくる1フレーズ「深い胸の奥で つながってる」に注目し
「何とつながっているか」聞いてみました。
人と人、星と星、心と心
といったようにいろいろ出ましたが
宇宙規模で考えると地球なんてその中の小さなものでしかなく
そう考えると全部つながっているような気もする
というようなことを言う生徒も出てきました。
そうです。
自分とはどこまでがつながっているかということは
自分がどう考えることができるかということなのです。
関わりがあるかどうかということではなく
つながりがあると思えるかどうかということなのです。
それを伝えたくて3本の映像を観てきたのですが
生徒諸君にはどのように伝わったでしょうか。
これをお読みの保護者の皆さん
是非お子さんに授業のことを聞いて一緒に話してみてください。
親子でそのような話をするのは照れ臭いかもしれませんが
若い彼らにとって「今」でなくてはできない話かもしれません。
自分を深める学習 1年F、G組担当:神田上巳