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2022年4月 1年生 命について
今年度の自分を深める学習がはじまりました。
1年生では、一学期に命の授業を行います。4月の最初、高校生になってまだ間もない感受性豊かな生徒たちに、命について考えることを求めます。例えば、小児ガンの子供と家族の話、親友の話、一匹のブタとあるクラスの話など、どれも心に強く響く実話ばかりです。
生徒達よりもはるかに若い子供たちや、同じくらいの年齢の子供たちが命に対して向き合わなくてはならない状況を見て、生徒たちは何を思うのでしょうか。
正直言うと、このテーマについて授業をするのは生徒も教員もかなり、労力がいると思います。『命に対して向き合う』という、大人でも避けたくなるような状況を見せつけられるわけですから、もちろん涙を流す生徒達もいますし、辛い、見たくないと思う生徒達もいるでしょう。
しかし、命は全ての人が思うよりも突然に失われます。私も高校の頃、あまりに突然に大切な人を亡くしました。三日前まで元気に語り合っていた部活の先輩が、くも膜下出血で亡くなってしまいました。否が応でも命について考えなければならない状況に陥った時、その後の決断は人生を動かします。そしてその決断が、私が今教員をやっている理由にもつながっています。
私はこの授業で、生徒たちに一つでも多くのことを考えて欲しいです。でもこれはあくまで希望であり、今は何も感じなければそれでもいいと思っています。生徒たちの人生の中で、一つの地点として、心に残るものであることを願いながら、一年間、生徒とともに自分を深める学習と向き合っていく所存です。
私は今年度始めて自分を深める学習をもつことになりますが、生徒とともに自分自身も深められるよう、精一杯取り組んでいきたいと考えております。一年間、自分を深める学習共々よろしくお願いいたします。
1年B組 1年H組担当 祐川 湧哉