校長メッセージ

「成徳」の精神を持つグローバル人材を育てる

東京成徳大学中学・高等学校 校長 木内秀樹

創設者・菅澤重雄は創立の際、「教育の要は徳育である」とし、「徳をなす人間の育成」を建学の精神としました。
2020年創立95年目を迎えた今、創立100周年に向けて改めて「徳をなす」の意味を考えることが大切だと考えています。

新型コロナウイルス感染拡大の中、世界は物理的交流が分断され、ネットでの情報交換・交流の重要性が大きくなっています。
学校においても休校中、オンラインで授業を実施するところが増えています。

しかし、こうした状況の中で私は人と人の信頼感に基づく直接的なつながりが本当に必要なことに気付かされました。

社会の変化は、これからますます大きく、様々な分野で幅広く起きていくことでしょう。
こういった変化に対応するためには、他者からの指示で動くだけではなく、主体的に深く考え行動できることが大切です。
多様な価値観を理解した上で、創造性をもって自ら考え行動することこそが真のグローバル人材といえます。

中学3年3学期に行うニュージーランドへの全員留学に向けて、英語コミュニケーション能力やICT活用の能力の向上を図り、何よりそこでの3か月の経験は日本の若者の弱点である自立心を育てることに大きな成果を上げています。
また、本校伝統の「自分深め」の学習では、他者の意見を聴きディスカッションすることにより、批判的意識を育て、自ら深く考える習慣を身に付けることができます。

「徳をなす」ということは、つまり信頼される人になるということではないかと考えます。
成徳の精神を持ったグローバルに活躍できる人材を育むために、変化を恐れず、積極的かつ、柔軟に対応していく学校でありたいと、教師陣と共に取り組んでいきます。