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2020年10月28日 探究型学習(Diversity seminar)

4年 Diversity Seminarの紹介

2020年度4年生は学年全員が留学経験者として高校生活をスタートする最初の学年です。
NZ学期留学を経験し、グローバルな視野の礎を獲得した4年生の「自主性」「多様性」「創造性」をさらに伸ばすことを目指し、今年度から週2時間のDiversity Seminar(ダイバーシティセミナー・通称ゼミ)を開始しました。
 
今年度の開講は6講座、まずは担当教員が講座のねらいや内容、期待する成果などについて生徒たちにプレゼンテーションをおこないます。その後生徒たちは、2週間の体験受講期間を経て、1年間自分が取り組んでいきたい講座を決めていきます。
どの講座も、異なる教科の教員がチームとなって指導を担当し、生徒たちの多面的な視野・思考を伸ばしていこうと工夫を凝らしており、普段の授業では踏み込めないような専門的な(ディープな?)領域にまで手を伸ばしていきそうな勢いです。各ゼミの概要は次の通りです。

(各写真はクリックすると大きく表示されます)

●講座No.1「人と自然との関わり」
目的  実際の自然に触れ、自然環境の現状と保護活動を知る。
    自然に興味関心がある仲間どうしで好奇心や知識欲を高め合う。
    自分が知ったことを発信し、様々な人たちに伝えることを試みる。
 
内容  湿原や干潟などを訪れ、自然の豊かさを体感したり、保護活動などについて知るフィールドワークを予定しています。新型コロナウィルス感染症の影響により、校外での活動に制約がありますが、学校緑化や学校環境保全活動など、校内で実施できる活動も取り入れています。2学期は谷津干潟、3学期は東京湾での実習を予定しています。
 
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●講座No.2「アプリケーションを開発しよう」
目的 「もしも自分が作ったアプリケーションが、世界の問題を解決できたら?」そんな思いを実現してみませんか?このゼミではコーディング(プログラミング)の基礎からみんなで学んでいきます。
内容  Appleから提供されているEveryone Can Codeプログラムを使い、最終的に簡単なアプリケーションがプログラミングできるようにオリジナルのアプリケーションをデザインし、1つ以上のオリジナルアプリケーションを完成させます。
 
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●講座No.3「沖縄から学ぶ基礎教養」
目的 「日本に住むわたし」を他の国の人と会ったときに語れるようになることを目標にしています。
   ・沖縄と比較することで私たちの住む地域のことを考える。
   ・沖縄戦について調べることで戦争のことを知る。
   ・環境問題、基地問題、経済格差など、日本が抱える社会問題のことを考える。
内容  グループ作業をベースにして、テーマ作成→情報収集→発表を繰り返し、考察を深めていきます。同時進行で、各個人による論文作成を個別指導型で進めていきます。論文は電子書籍として残すことを計画しています。
 
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●講座№4「SDGsと社会貢献」
目的 社会のために自分たちができることを考え、実践することを目標とします。
   ・ SDGsをよく理解し、自分たちにできる社会貢献を考える
   ・ 社会問題を解決するビジネス案を立案し、継続性を持った解決方法を考える
   ・ 外部コンテストへの参加や学校外の人との出会いを通し、客観的な評価を知る
内容  SDGsと社会貢献をテーマに、ビジネスプランを作成します。さらに、SAGE JAPANなどの外部コンテストに応募し、評価されることを目指します。授業では、チームビルディング、デザインシンキングなど、ビジネスプランを策定するために助けとなる考えを学んでいきながら、グループごとにプロジェクトに取り組んでいきます。
 
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●講座№5「芸術の可能性を探ってみよう」
目的 この世界は実はたくさんの芸術であふれていることを知っていますか?例えば、多くの人が共通して理解出来るユニバーサルデザインなんて、その代表のようなものです。
   フィボナッチ数列って知っていますか?自然界にあるものの中に隠されている数式があるんですよ。絵の具の材料って知っていますか?コチニール色素って何だと思いますか?
   このゼミでは、世界中にあふれている芸術+〇〇について、調べたり実験したり、作ったり、遊んだりしていきます。あなたなら何を調べますか?芸術+数学? 芸術+化学? 芸術+食べ物? 芸術+ゲーム? ・・・あなたの興味に徹底的に付き合っていきたいと思います。
内容 1 学期 スタートがある、ゴールもある。グラスハープやゾートローブを作って遊んで調べてみよう。
   2 学期 スタートしかない。ゴールは人それぞれ。フィボナッチ数列を調べよう。岩絵の具を一から作ってみよう。楽器を一から作ってみよう。山からとってきた木で皿とか何やら作ってみよう
   3 学期 スタートからゴールまで自分で作る。皆さんの思い思いの芸術+〇〇を探して研究したり作ったり遊んだりしてください。全力でお手伝いします。
 
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●講座No.6「小説を書こう -あなたが住む街を舞台に-」
学問は便所の中でもできるという言葉がありますが、極論すれば学問の半分は文学です。読書という感動と動揺の積み重ねを通じた先に『文学とは何か、小説とは何か』と悩みながら、知りたくて、文章を書く経験をしたことがある人は世の中にどのくらいいるのでしょうか。
あなた自身の感受性が充実し、一人の優しい人物へと形作られる過程の中で、その活動は、消費者としての我々の視座を生産者・表現者側へと転ずる、意義深く豊かなものでしょう。
内容 数回の講義を経て、ジャンル・テーマ・登場人物の設定やプロット構成などを進め、各自執筆作業を進めていきます。互いの作品を輪読・批評することにより、他者の視点から作品を考察し直し、より完成度の高い作品へと仕上げていきます。同人誌即売会などへの出品や、コンテストへの応募などを通じて、作品を発表していきます。
 
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