教育方針




 ゆとりの時代といわれる昨今、そのゆとりの中で子供たちがじっくりと学習に取り組み、学力を高めているかといえば、必ずしもそうではありません。そんな現状の中、本校では、中学校から高校までの一貫教育を進め、まずは生徒にしっかりとした学力を養っていきたいと考えています。と同時に、これからの新しい時代において求められるであろう人間 ─自分を律することのできる自律の精神を備え、自らの考えを構築・主張しながら人生を切り拓いていく人間。自国文化をベースに異文化との積極的なコミュニケーションを通して自己改革のできる人間。自分自身を発揮しながら組織・社会・仲間との共生を図る人間─ へと育てていきたいと考えます。


 中でも私たちが大切にしていきたいのは「自律性」と「創造性」。自分で考え、自分で判断し、自分で行動することは一見簡単なようで、とても難しく、重要なことです。生徒たちには、ともすれば流されそうになってしまう場面でも、自分を律し、自分の足で歩んでいけるような人間をめざしていただきたい。そして、自分たちで何かを創っている、常に新しいことに挑戦している、そんな意識を持って毎日を過ごしていただきたいと思っています。


 そのためにも、本校では、中高6年間の一貫教育の中で学力養成に最大限の力を注ぎながらも、生徒一人ひとりの可能性を引き出していきたいと考えています。特に前半3年間においては、サタデー・プログラムを中心とした自己発見・啓発の機会をたくさん設け、生徒自らが目標を見出し、努力しながら達成するという経験を通して、机上の学習だけでは培うことのできない自主性・創造性・自律心を育てています。その上で、生徒が将来の希望・進路を明確にし、その実現に向けた第一歩として大学受験をとらえ、自ら挑戦していけるようにしています。大学受験は生徒たちが自らの夢を現実のものにするための最初の関門です。ですから、それぞれが希望の大学に合格できるよう、私たち教職員もあらゆる努力をしていく考えです。


 本校では、生徒の自発性を尊重してきました。自らを見つめ、自らで考え、実行することが、人間としてのたくましさにつながると考えているからです。時には失敗することもあるでしょう。しかし、その時どのようにして立て直していくか、その過程こそが本質的な力を育てていきます。生徒たちが、人間として決して失ってはならないもの──それは、自分自身を発見することによって生まれる、生き生きとたくましい人間としての力なのです。

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