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平成29年度 戸隠校外学習

 7月27日(木)から、第1学年は校外学習のため長野県の戸隠に行ってきました。この戸隠校外学習は本校の三本柱の一つである「自分を深める学習」の一環として行われています。2泊3日の行程の中には、都会の喧騒から離れた自然の中で自分自身を見つめ直し、「つながり」を感じることを意識したプログラムが設定されており、生徒たちは真剣に取り組んでいました。

 

 まずは大型バスで学校を出発し、ホテルで開校式を行った後キャンプ場に到着しました。1日目は野外でテントに泊まります。慣れない虫に戸惑いながらも、すぐに自然の中ではしゃぐあたりはさすがに順応性のある高校生です。1日目の夕食は自分たちで作りますが、もちろん電気やガスはありません。クラス毎に火を起こし、材料を切り、協力して調理していきます。今回はカレーを作りました。自然の中で、自分たちで協力して作ったカレーの味は格別だったのではないでしょうか。

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         出発前              ホテルでの開校式

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        キャンプ場               カレー作り

  日が落ちてきた夕食後、クラスの集いを行いました。これは、「普段の生活では話すことはあまりないけれど、クラスの皆で話し合ってみたいこと」を事前に決めておき、そのテーマについて担任を含めたクラス全員で火を囲って話し合うと言うものです。各クラスのテーマは次のように決まりました。

 

A

愛とは何か。

B

どうして人には欲があるのか。

C

好きって何?

D

なぜ楽しい時間と退屈な時間は体感速度が異なるのか。

E

なぜ人は仲間を作りたがるのか。

F

幸せとは?

G

なぜ好きな人ができるのか。

H

幸せとは何か。

I

幸せとは何か。

J

人の「前世」について

S

人はなぜ愛するのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 1時間かけて、じっくりと話し合いました。これらのテーマは簡単に答えが出るものではありません。しかし、答えを出すことが目的ではなく、人の意見を聞いたり自分の意見を述べる中で新たな何かを感じ、最終的には自分自身に立ち返ることが求められるのです。初めは何から話せば良いのか戸惑う様子も見られましたが、次第に議論は白熱し、時間が足りなくなるクラスもあったようです。振り返りの際に、最も印象に残った事に挙げている生徒も多数いました。

 

 生徒の感想より

 

 「今回の戸隠校外学習で一番心に残っているのはこの「クラスの集い」でした。自分から仲間を作りたがる人と、作りたがらない人がいて、人はみなそれぞれの性格を持っていて、自分と考えが違うからといって仲間はずれをしたりするのは良くないと思った。仲間と友達の違いは仲間を何かを成し遂げる時に必要な存在で、友達は考えて作る存在だと言う事が分かった。」

 

  「みんなの意見を聞いてずっと幸せなまま生きてもダメなんだなと感じました。ずっと幸せだとその幸せだと思っていることが当たり前になってしまいそれ以上の幸せがないから、という意見にとても共感できました。最近不幸せなことが多いけど、その分次の幸せは不幸せだったけど良かったと思えるくらい幸せなことが起きると信じていきたいです。」

 

 クラスの集い終了後は、メインプログラムの一つである暗闇体験を行いました。これはレジャーシートを敷いて30分間地面に寝転び、一切喋らず静寂の時間と空間を作るというものです。日常生活の中では味わうことのできない大自然の中で、誰にも邪魔されない自分一人の時間と空間を作り、五感をフルに働かせます。その中で、命や自然、宇宙といった大きな存在の中にいる自分を感じてほしいと思っています。懐中電灯の灯りも全て消すと、自分がどこにいるのか分からなくなるような、圧倒的な暗闇の世界に引き込まれてしまいます。聞こえるのは自然が発する音のみです。そんな中で、生徒たちは様々な思いを巡らせていたのではないでしょうか。

 

 生徒の感想より

 

 「暗闇体験では、自分と関わってきた人たちとの思い出を振り返っていました。あの頃はこうだったなとか、あの時一番楽しかったななど。思い出した後に、今後自分はどういう人生を送るのかなと考えました。自然の中で、暗闇の中で、自分を見つめ直すことが出来たと思います。」

 

  「今回の戸隠校外学習で1番印象的だったものは暗闇体験です。体験前の私は、正直虫に刺されたり、30分も友達と話せないのが本当に嫌でした。しかし実際体験してみると、自分が暗闇に吸い込まれる感覚になりました。何となく見ていた空は星々が多く何度も輝き、動物の音も静かな空間で良く響くので、なぜだか自分は一人じゃないと思いました。終了の笛が鳴ったとき、もっとここにいたいと思いました。命は人間だけのものではなくて、様々なものにも命はあるのだと改めて実感しました。」

 

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      クラスの集い                 暗闇体験

 

 2日目はハイキングを行い、キャンプ場から宿泊するホテルを目指しました。ハイキングのコースでは、「随神門」、「みどりが池」、「鏡池」、「中社」など戸隠で有名な場所を廻ります。また、戸隠は蕎麦の名産地でもあります。昼食は各班でお店を選び、おいしい蕎麦に舌鼓を打っていました。生憎の天候で足元がぬかるんでいる個所もありましたが、班員で力を合わせて1人も脱落者を出すことなく、全員がゴールしました。

 

生徒の感想より

 

 「ハイキングでは辛い道のりをクラスのメンバーと共に越えることで、友情の高まりを直接感じる事が出来たよう気がしました。すぐに諦めずに、我慢して、相手の事を考える事も学べました。最後にやり遂げた達成感はとても大きいものであり、同時に 喜びを感じました。」

 

  「ハイキングでとても最初は楽しくワイワイしながらできるんだろうと思っていました。でも途中から雨が降り始め、地面も最悪で、一度思いっきり転んでしまうこともありました。だけど、ひととおり終わってみてから考えるとこれが自然で、都会に住んでいる僕たちが、土で滑って転ぶということができないので、これもまた違う意味で考えたら自然を感じることができたのではないかと思いました。」

 

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         ハイキング                随神門

  ホテル到着後は休憩し、夕食を食べました。その後、2日間を振り返る時間を設けました。この2日間で感じたことや考えたことを、それぞれ文章にまとめていきました。私語をすることが一切なく、真剣に自分と向き合って感想を書き上げてくれました。非常に良い時間であったように思います。

 

 最終日は、東京を目指して戸隠を出発しました。昼食はおぎのやで名物の釜めしを食べました。また、多くの生徒が家族や友人の為のお土産選びに精を出していました。夕方、学校に到着し、2泊3日の戸隠校外学習は無事に終了しました。

 

 さて、大自然の中で感じた小さな自分の存在は、生徒にとってどのようなものだったのでしょうか。普段の生活と異なる環境で様々な体験をする中で、「自分とは何か?」「なぜ学ぶのか?」「どう生きるのか?」という、自分を深める学習のテーマを考える新たな視座を得ることが出来たように思います。また、友人と協力することで得られる達成感や歓びは、生徒たちにとって何にも代え難い貴重なものであると感じました。「つながり」を深め強い絆を手に入れられたのではないでしょうか。

 

 充実した2泊3日を過ごすことが出来た生徒たちですが、2学期は既に始まっています。今回の戸隠校外学習で得たこと、感じたことをこれからの人生に活かしてくれることを願います。

                                     高1学年教員:橋本雄志

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